「お会いしたかったけれど…それは貴方ではありませんわ」

「お生憎様。キラ・ヤマトを出してくれ」

「私の言葉聞いてますの?私は、ヒダカに会いたいんですの」

「キラを出してくれればヒダカをだす」

「……ムウ・ラ・フラガ!」

「あいよ」



























第28話 再会はもう終りに。これからはそのまま進むしかないんだよ。


























「……アスラン……?」


キラは驚きの表情を隠せない。

『記憶の戻った俺』と会うのは久しぶりだ。


「……」


どうして…そんなに怖い顔するの?アスラン。

アスランの思っていること…アスランの考えなんて全然わからない。


「……どうして、僕の名前…呼んでくれないの?」


僕の事を嫌いだから?

僕の名前を忘れちゃったの?

すっごくすっごく……怖いよ、アスラン?


「……ヒダカは…この地下にいる」

「そう。ではヒダカと一緒に貴方も来ていただけないかしら?」




(…嫌だ!行かないで!!!)




キラはラクスを見る。

ラクスはくすっと笑ってアスランを見た。


「お前は何がしたい?」


アスランはラクスをじっと見て言った。

ラクスはアスランの気迫に負けそうだったがそんなそぶりは見せずにアスランを見た。


「何がしたいって…ヒダカと……『キラ』の情報がほしい…それ以外になにか?」


ラクスはくすっと…また、笑った。


「そうじゃないだろう…?」

「さあ。貴方には関係ないと思いますわ。ヒダカが上にあがるまで、キラ・ヒダカは手放せませんわよ?」


ラクスはアスランを見る。

アスランは黙って、何も言わなかった。



(死んじゃう…アスラン……逃げて……!!!)



キラは中々口にだせず、悩んでいた。


「……っ…アスラン……なんで……僕の事…無視するの!?」


キラと口を利こうとしない。


「………」




(なんで・・・・・?)



キラは戸惑いを隠せずに…小さく涙をこぼした。


「キラ。ヒダカはもうすぐ此処に来る。お前は父親とあうんだ」

「嫌だよっ…そんなの、あわなくてもいいっ…僕は!!!」



(会いたいよ?会いたいけれど、でも、それよりも――――)



 ねぇ、どうして…。

 僕の存在は…………。



キラの思いは、虚しくも届かず。


「…っアスラン!!なんで?どうして、答えてくれないの!?」

「お前は俺の弟だ。俺のいう事に従っていればいい」

「弟…なの?」


キラ。

お前は此処にいてはいけないんだ。

此処にいたら…いけないんだ。


「ヒダカをまず渡しなさい!!!」

「……っ!」


俺は煙幕を投げた。

そしてキラを引っ張り、地下へ――――。

俺は何も話せない。

キラに話せる事、何もないんだ。

……そう、言ってしまえば終りなのかしれない。

けれど、はなすことは沢山あって――――。



















==============================
御免なさい><;普通にスランプでした。。な後書き。
==============================
普通にスランプでこれ以上かけなかったです。
第29話をお楽しみに!っていうか後のこそそろそろ決めなくては;
なんにも決めてないんですよね;;これからのこと。
書きたいことが出てくれば多分第29話かけます!><;